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POKER FACE

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バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"

皆様、こんにちは。
ポーカーフェイスバイヤーのTです。
 
本日はタイトルにもありますように、ポーカーフェイス30周年企画第3弾として
 
“CELLULOIDコレクション”
 
を12/4(金)に店舗、オンラインストアにて一斉発売しますのでその告知になります。
 
第1弾 ジャポニスム ハイステージ Limited Color
第2弾 泰八郎謹製、井戸多美男作 Rebornシリーズ
 
をローンチさせていただき、多くの皆様にお買い上げいただきました。
誠にありがとうございます!
 
第3弾となるセルロイド素材を使った4ブランドとのコレクションは、私自身も発売を一番楽しみにしていたコレクションといっても過言ではありません。
当社ブランドサイト特設ページでも情報が公開されていますので、ぜひそちらご覧いただければと思います。
 
特設サイトはこちら
さて、今回のバイヤー日記ではこのセルロイドコレクションの企画背景、私のこだわりを書かせていただければと思います。
 
30周年という長い歴史は、眼鏡セレクトショップとしては最も長い歴史ではないかと思います。
30年前は眼鏡量販店が主流で我々のような専門店はほとんどなかったと聞いています。
 
そんな30年という長い歴史を一つの区切りと感じ、原点回帰という思いを感じたときにセルロイドという素材を使った眼鏡を作りたくなったのがこの企画のスタートになります。
 
セルロイドという素材は、20世紀前半には眼鏡素材としては主流で、丈夫かつ艶やかで美しいという特性から、多くの高級品にも使われていた素材です。
しかしながら、アセテートという素材が誕生してからは、その加工のしやすさや色展開の豊富さなどから現在はアセテートが主流になり、セルロイドが眼鏡の製造において使われることは激減し、最近では珍しい存在として知られています。
 
先述したようにセルロイドには、アセテート素材にはない魅力があり、この素材を使うことで、眼鏡本来の美しさ、世にあふれる簡素な眼鏡との本当の違いを表現でき、それが我々眼鏡専門店の原点回帰になると思っています。
さらには実際にセルロイドという素材を加工できるのも日本の限られた工場のみになり、大量生産で物が溢れかえり、本当に良いものがなにか分からなくなっている現代へのアンチテーゼ、本当のハンドメイドクオリティを届けたいという思いです。
 
今回は、ポーカーフェイスでも大変お世話になる4つのブランド様にご協力いただき、渾身のコラボ商品ができました。
各モデルの私なりの一押しポイントを後で書きます。
まずは今回採用した生地のカラーラインナップ3色について簡単に話したいと思います。
 
バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"
・BLACK
どんなものでも定番と言われるブラックですが、セルロイドの艶やかさと硬質感が相まってより魅力的に感じます。一番飽きずにつかえるのはやっぱりブラックだと思います。
 
・BROWN
かなり濃いブラウンになり、ほんのり茶色味のある渋い色合いになります。
セルロイドだと発色のよい明るめのブラウンを使うブランドが多い気がしますが、今回は違う提案です。
 
・GREEN
私を含め特に男性なら、この深緑のようなミリタリールックなグリーンが好物な人は多いはずです。共感していただける方が多いと嬉しくおもいます。
この生地はセルロイドの眼鏡でもほとんど見たことないので珍しいと思います。
 
この3色を選んだ理由は、何年経っても飽きの来ないような派手ではない落ち着きのある色、一生手放さず長く愛用していただきたいという思いがございます。
 
ではここからはそれぞれのモデルにフォーカスした話をしたいと思います。どれも各ブランドを代表するモデルを選ばせていただき、末永くご愛用いただけるのではないかと思います。
 
バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"
EYEVAN “Webb”
アイヴァンと言えばこのモデル「Webb」。ブランドを代表するマスターピースです。
定番になりつつあるボスリントンシェイプに、アイヴァンらしいヴィンテージから着想を得たこだわりのパーツが使われ、歴史ある玉形に新しい工夫がされています。
今回は、そんなモデルをセルロイドで製作させていただき新しい魅力を引き出せたかと思います。
またこのモデルのみ、フラッグシップストア赤坂店、オンラインストア限定でパープルブラウンカラーをつくりました。他の3色とは異なる、クリアな生地色は女性のかたにも手に取っていただきやすい色合いです。
個人的には、別ブランドEYEVAN7285でミリタリーの要素をよく取り入れられていることから、このモデルでも特にグリーンが一押しになります。
 
 
バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"
ayame “KORO”
2010年に彗星のごとく現れた新進気鋭の注目ブランドayame。
スタートから10年経ち、多くの魅力的な商品を世に生み出してきたayameですが、その中でも私が注目したのはこの「KORO」というモデルになります。
初期に展開されていたモデルで現在は生産休止しているのですが、今回のために復刻していただきました。
“コロッと”した丸みのあるそのルックスからKOROと名付けられたこのモデルにセルロイドが合わさることで、これもまたデザインの魅力が最大限に引き出されたかと思います。
このモデルを探していたブランドファンの皆様、再生産を待っていた方には、垂涎の逸品かと思います。
 
バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"
999.9 “PF-61NP”
ポーカーフェイスでも最もファンが多いブランド、フォーナインズ。
今回私が注目したのはそのバリエーション豊富なブランドシリーズの中でも、「NPシリーズ」になります。
プラスチックフレームにメタルの要素を組み込み、最上級の掛け心地を追求したこのシリーズの中でも、2008年に生産された「NP-61」を参考にさせていただきました。
今改めてこのモデルを見ると、個性的でオリジナリティあふれる天地の極端に浅いデザインは新鮮で、これまでも多くの魅力的なモデルを出してきたフォーナインズにおいても時代のスタンダードを作り続けるうえで、原点回帰になると感じました。
しかしながら、そのまま採用するよりはポーカーフェイスらしい解釈を入れたいということもあり、メーカー様にデザインを描いていただき、ポーカーフェイスオリジナル品番として「PF-61NP」を作っていただきました。
天地幅を1ミリ単位で調整し、いくつかの図面を起こしていただく中で、もっとも現代のフロントシェイプに寄り添いながら、NP-61の雰囲気を残す絶妙なバランスに仕上げることができました。
機能面でいえば、逆Rヒンジによるフレキシブルな構造が絶妙なホールド感を作り、天然素材のセルロイドの肌触りが相まって、掛け心地というものをより高い次元まで昇華でき、まさにポーカーフェイスの掲げる「上質なスタンダード」の完全体ともいえる逸品になったかと自負しております。
バイヤー日記vol.5 "30周年企画第3弾「CELLULOIDコレクション」発売"
BOSTON CLUB “FISHER”
2013年ブランド復活から、当時の金型を現代にアップデートし魅力的なモデルを作り続ける同ブランドにおいて、ポーカーフェイスでも圧倒的な人気があるのがこのモデルFISHERです。
フリップアップ(跳ね上げ式)という、古典的な機構は実は現在日本で製造できる眼鏡工場は数社しかありません。
眼鏡職人の減少により、跳ね上げ式のような難しい技術を高いクオリティで作れる人はほとんどいなくなりました。もちろん、簡素な作りの跳ね上げ式はどこでも作ることができます。
そんなクラシックな構造をもつFISHERにセルロイドという伝統素材を合わせるのは、クラシックテイスト好きの所有感を最大限まで高めてくれます。
また、セルロイドという加工困難な素材を跳ね上げで作るという、職人泣かせのプロダクトになります笑
今回の製造依頼も実は最初はかなり渋られたのは本当の話です。しかしながら快く企画にのっていただいたメーカー様には大変感謝いたします。
 
以上が各モデルにおける私なりの一押しポイントになります。
 
冒頭に述べましたが、現在セルロイド眼鏡を作れる職人はごくわずかで、大変価値のあるプロダクトになります。
できるだけ多くの方に届けたいとの思いはありますが、物理的に難しくなっております。
今回のセルロイドコレクションも生産数は本当に少ないので、気になるかたは早めに店頭までチェックしにいっていただければと思います。
※在庫状況は各店舗まで電話にてお問合せください。
 
今回はオンラインストアでも販売しますので、来店が困難な方はそちらをご利用ください。
 
それでは、明日から発売しますのでどうぞよろしくお願いいたします!!
 
では!!
 

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